fellows! vol.1

新創刊の雑誌です。もっとも、雑誌コードが無いので書籍扱いのようです。気になった作品の感想とか書いてみようと思います。
・「乙嫁語り森薫
「エマ」森薫の新連載。舞台は19世紀の中央アジアカスピ海周辺の地方都市。そこに住む12歳の少年の元に、遠くの町からやって来たのは20歳の姉さん女房。夫婦を含めた大家族は今日も元気です。そんな感じの物語になりそうです。近作のヒロインもズルイほど可愛くて強い女性でいてくれそうです。読んでいてニヤニヤしてしまいます。事件を予感させる最後になってますが、これからも期待です。
・「電人ボルタ」佐々木一浩
異様な右手を持つ少年の物語。なんの説明無くコレは興味を惹かれます。絵は少々古い感じを受けました。
・「蝋燭姫」鈴木健也
城から追われて修道女にやって来た王女と従者の物語。女の子一杯で華やかです。どこに居ようとも気高い姫、その姫が大好きな従者、一癖も有りそうな修道女。どこまで大きな物語になるかが楽しみです。
・「花の森の魔女さん」笠井スイ
森に住む老女は、魔女なのか? それを確かめに来た兄妹の物語。暖かくて良い話でした。
・「為朝二十八騎」佐野絵里子
時代モノ。馬が死んでヤル気を無くす主人公です。絵も絵巻物風で珍しい感じ。
・「水晶石の森」福島久美子
ファンタジーモノ。オチが結構秀逸でした。絵の雰囲気はますむらひろし風です。
・「ラピッドファイア」久慈光久
ハードボイルド。色々と混ぜ過ぎて一話では纏めきれて無い気がします。絵はそこそこエロくて良い感じなのですが。
・「ストレニュアス・ライフ」丸山薫
ショートショート。可愛くて良い感じです。
森薫の一本柱なラインナップですが、後続はこれからに期待と言う事で。
雑誌の作りは独特で、広告、グラビア、カラーページは一切無く、表紙をめくるとイラスト→漫画、裏表紙の裏は目次、と漫画のみで構成されているのは吉と出るか、凶と出るか、広告が取れなかったからか。隔月と言う事で、次号は12月15日発売。忘れないようにしたいと思います。